プラスチック・ドリーム

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私が幼かった頃、一人で繰り返し同じ遊びをしていた。それは「小さなロボットの人形を沢山自分の目の前に並べて、それを動かさないでただ見つめる」という少し変わったものだった。 私は人形を手に持って戦わせるのではなく、頭の中のみで物語を作り上げ、空想で戦いをイメージしていたのだ。
そういう遊びを繰り返すうちに、いつしか私の頭の中では各々の人形の全体像が個々に浮ぶのではなく、各々の印象の強いパーツのみが結合し、1つのイメージの塊があらわれるようになった。
この作品は戦闘機、ロボット、機関車、城……。様々なプラモデルの断片を手当たり次第につなぎ合わせている。記憶の中で肥大化したイメージが異形のものとして具現化した。プラモデルとは、人の憧れの念やイメージした世界を具現化してきた玩具である。
「イメージ」や「思い」の世界を具現化してきたプラモデル。
具現化されたモノを観てイメージの世界を創りあげた自分。
I was playing the same thing alone repeatedly when I was little. It was a bit strange play “just to watch small robot figures arranging a lot in front of me”.
I just imagined a battle according to a story in my head without holding figures actually. In the course of such a play, I came to not imagine each figure flew separately, and was led to a lump of imagination in which strongly impressive parts of each figures were united to one.
On this work, I presented some strange shape of gigantic image created in a memory, by putting various bits together of plastic models of combat planes, robots, locomotives, castles and etc.
A plastic model is a toy that embodies people's dreams and imaginations. I cultivated my imagination world by watching those things.
2004
plastic model