この会場はもとはガレージで、その為か下水の配管が20cmほど床から出ている状態で放置されていた。
私は、この配管に別に買ってきた配管をつなげてみた。それはまさに突如空間に現れた「耳」のように見えた。さらにこの展覧会の搬入の時、この配管の中に録音機を仕込んで搬入の時の音を約10時間全て録音した。そして、会期の時はその録音した搬入時の音を配管の中から流した。
今まで「耳」だったものが一変して「口」になった瞬間だった。
空間は常に状況を受け止めている。そして同時に発してもいる。
Please wait.
2006
mixed media